地域医療の未来をひらく ~みんなが総合診療フロンティアデザイナー~
6月28日(土)、29日(日)の2日間、第18回へき地・地域医療学会(以下、「大会」という)を開催しました。
大会長は 自治医科大学地域医療学センター 助教 白石 裕子 先生 が務め、大会テーマは
「地域医療の未来をひらく~みんなが総合診療フロンティアデザイナー~」
とし、メイン会場およびオンライン会場で505人の参加者を迎えました。
開催名称 |
第18回へき地・地域医療学会 「 地域医療の未来をひらく ~みんなが総合診療フロンティアデザイナー~ 」 |
開催日 | 2025年6月28日(土)~ 6月29日(日) |
開催内容 | 海運ビル(東京都千代田区平河町)とオンラインのハイブリッド開催 |
タイムテーブル
6月28日(土)
12:00 ~ 13:00 |
1. 学⽣セッション 「医学⽣が斬る! 地域医療」 |
13:20 ~ 14:00 |
2. 開会宣言
座長 杉⼭ 圭三 演者 ⽩⽯ 裕⼦ |
14:00 ~ 15:40 | 3. 髙久賞(最優秀へき地医療功労者賞)候補演題発表 |
14:10 ~ 15:30 | 4. 羅⽣⾨的地域医療 べき論(ジレンマ)からの解放 〜⽂化⼈類学の観点から〜 |
15:50 ~ 17:10 |
5. 未来の地域医療 〜ダウンサイジングに灯をともす〜 |
15:50 ~ 17:10 |
6. 地域医療と災害医療の親和性 〜きたる南海トラフ地震に備えて〜 |
17:20 ~ 18:20 | 7. ワークライフバランス今昔 そして、未来 |
17:20 ~ 18:20 | 8. ⼀般演題発表 |
18:30 ~ 18:45 | 9. 理事⻑講演 |
18:45 ~ 20:45 | 10. 表彰式・交流会 |
6月29日(日)
9:00 ~ 10:00 | 11. 地域で活躍する総合診療医の教育、キャリア形成を考える |
10:10 ~ 11:10 | 12. 招聘講演 「井の中の蛙、⼤海を知り、また井にカエル」 座長 ⽩⽯ 裕⼦ 演者 前川 恭⼦ |
11:10 ~ 12:40 | 13. メインシンポジウム 「 地域医療の未来をひらく 〜みんなが総合診療フロンティアデザイナー〜 」 座長 杉⼭ 圭三 シンポジスト
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※ 上記プログラムをZoomウェビナーまたはZoomミーティングによりLIVE配信 (プログラムNo4 ⼀般演題発表 を除く) |
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2日間終日 | ⼀般演題 ポスター掲⽰ |
1日目 6月28日(土)
大会1日目は、プレイベントとして学生セッション 「医学生が斬る! 地域医療」 が行われ、その後、白石大会長による開会宣言と大会長講演 「総合診療の優しい未来図 ~地域で、暮らしとともにある医療を~」 により大会がスタートしました。
続く 「髙久賞(最優秀へき地医療功労者賞)候補演題発表」 では、自治医科大学医学部を卒業し義務年限終了予定の12名の先生方が、義務年限期間中の活動について、事前に収録したプレゼンテーション動画を発表し、視聴者から投票をしていただきました。
続いて、今大会の主幹となりました、地域医療振興協会 中国・四国地方支部(以下、「中国・四国支部」という) が企画する以下のセッション へと進みました。
- 羅生門的地域医療べき論(ジレンマ)からの解放 ~文化人類学の観点から~
- 未来の地域医療 ~ダウンサイジングに灯をともす~
- 地域医療と災害医療の親和性 ~きたる南海トラフ地震に備えて~
- ワークライフバランス今昔 そして、未来
- 一般演題発表
夕刻には 「理事長講演」、続いて 「髙久賞候補演題発表」 で発表した義務年限終了の先生方へ 「へき地医療功労者表彰」 が行われました。髙久賞(最優秀へき地医療功労者賞)には 上條 恭佑 先生(長野県)が、優秀へき地医療功労者賞は 植村 和平 先生(北海道) 、長谷部 圭亮 先生(千葉県)が受賞しました。
表彰式後の交流会では、今大会の実行委員として企画、運営に携わった、中国・四国支部の先生方が紹介され、委員の皆様から挨拶がありました。
2日目 6月29日(日)
大会2日目は、企画プログラムの 「地域医療で活躍する総合診療医の教育、キャリア形成を考える」 からはじまり、続いて、招聘講演では 萩市国民健康保険むつみ診療所 前川 恭子 所長 をお招きし 「井の中の蛙、大海を知り、また井にカエル」 というテーマでご講演いただきました。
その後、メインシンポジウム 「地域医療の未来をひらく ~みんなが総合診療フロンティアデザイナー~」 が開催され、3名のシンポジストの先生方にご登壇いただきました。
- 地域で診療を行う勇気:へき地、地域医療を、診療所ベースのPBRNを通して支える 山下 大輔(オレゴン健康科学大学家庭医療学講座 地域医療振興協会寄附講座担当教授)
- これからの地域医療と総合診療 ~2040年に向けて準備すべきこと~
長嶺 由衣子(東京科学大学公衆衛生学分野 非常勤講師) - 地域医療におけるサイエンス・クラフト・アート
花戸 貴司(東近江市永源寺診療所 所長)
最後に、白石大会長による閉会宣言で2日間の大会の幕を閉じました。
第19回となる次回のへき地・地域医療学会は、地域医療振興協会 関東・信越地方支部が主幹となり、地域医療に関わる皆様に合った企画を準備して開催いたします。
来年も皆様の参加をお待ちしております。