当協会では、医療従事者及び地域住民へ実践的な医療技術習熟の場を提供することにより、地域の医療をより安全で質の高いものとすることを目的とした、地域医療振興協会シミュレーションセンター(SAMURAI-JADECOM Simulation Center( 愛称:SAMURAI Simulation based Active Medical education United team work Research And Instruction)(以下、「SAMURAI」とします)を平成25年4月に設置、早くも1年が経過いたしました。
このSAMURAIにてこれまでトレーニングされた参加者は、延べ1,435名となっております。トレーニングで学ばれた内容を、ご自身が活躍する地域医療の現場にて実践及び普及していただけているものと思います。
講師であるシミュレーションスペシャリストは、1年間のトレーニング実績で新たに積み重ねたエッセンスを活かし、寄せられる参加者の皆様からの声を励みとし、変化する医療環境に応じたシミュレーションコンテンツの更新や開発に、日々努めております。
シミュレーションの遠隔操作・指導
チームによる蘇生トレーニング
SAMURAIにて提供しております代表的なトレーニングコースとして、「シミュレーション指導者養成コース-SSID(Samurai Simulation Instructor Dojo)」がございます。 本コースは、シミュレーション教育の概念や教授法からシナリオ作りまで講義や実習を通して学習することにより、シミュレーション教育における指導者を養成するものです。 受講後、医療現場に即したより良いシミュレーション教育を行う一助としていただくべく実施しているものです。
このように SAMURAI では、特に指導者の養成に力を入れ、学習者が所属施設において活躍されることにより、二次、三次…と教育効果が波及し、医療の現場にとってより良い教育が行われていくことを希求しています。
研修医への気道管理トレーニング
センター内部
センター長 志賀 隆による「シミュレーション教育について」
SAMURAIの今後
- 更なるオリジナルの教育コースの作成
- へき地・離島の医療施設との遠隔シミュレーション(テレビ電話などを用いたシミュレーション学習提供)によるコラボレーション
- 横須賀市立うわまち病院、市立奈良病院、伊東市民病院、さいたま看護専門学校などの拠点シミュレーションセンターとのコラボレーション
これらのプロジェクトを進めていくことにより、地域医療振興協会といえば『教育』『質の高い医療』『チームワーク』というブランドの更なる確立を目指してまいります。
センター長 志賀 隆 からのメッセージ
センター長 志賀 隆
慌てている時や追い込まれた時に質の高いパフォーマンスを発揮出来るかどうかは、普段から実践的なトレーニングを出来ているかによります。机上の学習では臨床の現場に繋がる行動の変容を起こすことが必ずしも容易ではありません。そのため臨床の現場に近い実践的な学習の手段としてシミュレーション学習の有用性が認識されています。
また、シミュレーション学習によって患者の安全を保ちつつ、学習者に高度な判断を求める状況を提供したり、侵襲的な手技の機会を提供することが出来ます。これによって、ややもすると長くなってしまう可能性のある医学教育・看護教育・コメディカル教育などの期間を短くすることが出来る可能性があります。
最後に、シミュレーション教育では特定の状況・症例を繰り返し体験することが出来ます。そのため、(臨床での経験→振り返り→概念化→新たなる試み)という経験のサイクルを重症の症例・切迫した症例・稀だが重要な症例などで実際に体験することが可能なのです。ぜひ、当センターにお越し頂き実践的な学習をご体験下さい。
SAMURAIの詳細
JADECOM-SAMURAIの詳細・当センターの概要やトレーニングコースご案内等につきましては、下記ホームページをご覧くださいませ。
JADECOM-SAMURAIぺーホームページ