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ごあいさつ

地域医療の諸問題の解決に向けて

公益社団法人地域医療振興協会 理事長 吉新通康の画像

公益社団法人地域医療振興協会
会  長

(吉新通康の署名)の画像

この度、公益社団法人 地域医療振興協会会長に就任しました。大変身に余る光栄で、会員、関係の自治体、住民の皆様のご支援の下、全力で職に当たりたいと思います。何卒よろしくお願いします。

「我が国のへき地医療の確保と質の向上」を目指す公益社団法人 地域医療振興協会の設立以来39年が経ちます。これまでいくつかの局面がありました。白亜社の設立、同窓会からの分離、厚生省、自治省両大臣の社団法人の認可。石岡第一病院の譲受、東京北社会保険病院の受託、そして譲受などが大きな、大切な局面として思い出されます。この間多くの皆様のご支援を頂き難局を乗り切ることができ、感謝申し上げます。勿論楽しいこともさらに多くありました。一つ通り過ぎると新しい景色とへき地医療の有様そして活動方針が見えてくる。そんなダイナミックな時期が続きました。勿論うまくいったと思われることばかりではありません。未熟さによる失敗の数々もあり、多くの人に迷惑を掛けました。まだ多くの問題を残したまま会長に就任することとなり甚だ心苦しいのですが、立場を変えこれまで以上にお役に立っていこうと考えています。

今思えば協会が誕生したころは、どこへ行っても深刻な医師、医療人不足の時代でした。しかし、地方にもまだ元気な気運が残っている時代でした。

我々も自治医大の義務年限を終え、何か自分たちでもっと日本の地域医療のために義務後引き続き何かできないかと勢いの盛んな時期で、チャンスを逃さないよう力を合わせ課題に取り組みました。

その中で石岡第一病院、六合温泉医療センターなど、施設の運営も開始しました。その後は、国立病院・療養所の統廃合、労災病院の廃止、社会保険病院の全社委託の見直しなど、多くの病院の再評価がなされ、縮小・廃止、統廃合が進みました。統廃合後の後医療を担当することで拠点を確保でき、新たに仲間となった職員の提案が大いに参考になりました。全国に様々な施設を運営させていただくことで、研修や医師派遣、短期の代診支援、学会、研修会、交流事業やバックアップ病院と診療所の連携なども可能となり、今や、へき地を支援するネットワークが充実しつつあります。

ただ、残念なことに、医師だけでなく、大切な看護師、薬剤師などコメディカルの人材確保は理想にほど遠く、まだまだ偏在を改善するための思い切った仕組みや他ではできないような協会独自の人材確保のシステムの検討が必要です。

これからの社会は人口減少、少子高齢化が進み、厳しい時代が続いています。人口が減少することは受け入れざるを得ません。地域の実態は予想以上に深刻です。懐かしい風景の場所を訪ねても、思い描く懐かしい風景になかなか出会えません。足を運べば現場は実際のところ厳しく寂しいものです。

公益社団法人 地域医療振興協会がへき地医療の確保と質の向上により一層お役に立てるよう法人一丸となって取り組む所存です。 皆様のご支援ご協力をお願い申し上げます。

地域医療振興協会について

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公益社団法人地域医療振興協会 
理 事 長

公益社団法人 地域医療振興協会は、設立以来、「わが国の地域医療の確保と質の向上」という目的のもと、地域に根ざした医療の推進に取り組んでまいりました。高齢化や人口減少が進む中、特に医療資源が限られた地域では、持続可能な医療体制の構築が急務となっております。当協会は、自治体との連携をはじめ、医師・看護師など医療従事者の確保・育成、医療機関の運営支援、さらには地域住民の健康づくりまで、幅広い分野で活動を行っています。

近年は新興感染症や自然災害など、地域医療を取り巻く環境も大きく変化しています。こうした課題に対応するため、ICTの活用や多職種連携による包括的なケア体制の整備など、新たな取り組みも積極的に推進しています。また、未来を担う医療人材の育成にも力を入れており、へき地医療に関心を持つ若手医師への研修機会の提供などにも尽力しています。

今後とも、日本全国の地域、そこに住む人々、そして医療に携わる医療人の三者が幸せになれる​未来を作っていくための活動を行うとともに、「地域医療」をキーワードとして、関係するすべての人が繋がる場所となるよう、努めてまいります。

当協会の運営にあたりまして、日頃ご指導、ご協力いただいております、行政機関、各都道府県並びに市区町村、自治医科大学をはじめとした関係各位に感謝申し上げますとともに、引き続き、皆様のご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。