全国で57の医療施設を運営する地域医療振興協会にとって、看護師は貴重な人的資源です。
協会では優秀な看護師を確保するために、2011年度より、韓国人看護師の採用に取り組んでいます。
具体的には、下記の活動を行ってきました
- 韓国ソウルにて韓国人看護師採用面接会を実施(2011年、2012年)
- 韓国青雲大学と相互交流契約を締結
第二回採用面接会
韓国ソウルにて韓国人看護師採用面接会を実施
これまでに韓国ソウルにて2回の採用面接会が実施されました。
第1回採用面接会(2011年7月)では、協会運営の7施設が参加し、9名が内定となりました。そのうち1名は既に東京ベイ・浦安市川医療センターにて勤務を開始しています。
第2回採用面接会(2012年10月)では、参加施設は11施設に倍増。参加者の人数も増え、24名が内定となりました。当該内定者は2014年4月以降、内定となった施設での勤務を開始します。
韓国人看護師が日本の医療施設で看護師として勤務するのはハードルが非常に高く、
- 日本語能力試験N1合格
- 日本の看護師国家試験合格
の両方が必要となります。これまでに内定となった人たちも例外ではありません。そうした厳しい条件にも関わらず、日本での勤務を希望し、猛勉強に励む意欲ある人たちに対して、協会は将来の活躍を期待し、全面的にサポートしています。
韓国・青雲大学をの相互交流協約を締結
2013年2月、韓国青雲大学看護学科の教授4名、学生26名が、1週間に渡り、地域医療振興協会が運営する3病院及びさいたま看護専門学校を訪問し、看護実務の現場見学、各施設職員との交流を行いました。
現在、韓国では看護大学を3年制から4年制に移行し、カリキュラムを充実させるなど、看護教育の水準を引き上げるための取り組みがなされていますが、同大学でも2010年に看護学科を新設し、『看護で!世界に!未来に!』をスローガンに掲げ、海外で活躍できる看護師育成を目指して、海外の教育機関及び病院との交流を推進しています。
上述の2012年10月に行われた第2回韓国人看護師採用面接会にも、同大学の学生5名が参加し、全員が内定となりました。
施設見学の様子(台東区立台東病院にて)
青雲大学との調印式
採用面接会での内定実績を受けて、同大学より協会に対して、今後も継続的な交流・連携を行うための相互交流協約締結の要望があり、2月22日、調印式を行いました。
協約の主な内容は、下記の2点です。
- 青雲大学看護学科学生による協会施設の訪問機会の提供
- 青雲大学看護学科学生が日本で就職を希望する際の支援
本協約締結により、今後は相互の人的交流や協会が運営する看護専門学校と同大学の単位交換などについても検討が進められる予定であり、さらに緊密な連携が期待されます。