平成24年11月3日、秋の叙勲受章者が発表され、当協会 髙久史麿会長が瑞宝大綬章を受章されました。
本受章理由について内閣府は「多年にわたる大学長等として教育に尽力するとともに、内科学の研究に優れた業績を挙げ、学術の発展に貢献した。また、各種学会の会長等として医学の発展に貢献した」と説明しております。
瑞宝大綬章
瑞宝章の最高位の熟章です。瑞宝章は「国及び、地方公共団体の公務又は(中略)公共的な業務に長年にわたり従事して功労を積み重ね、成績を挙げた者を表彰する場合に授与する」と定められています。
写真提供:内閣府
髙久会長よりご挨拶
叙勲を受けて
今回図らずも叙勲を受ける事となった.正直いって今回の叙勲に驚いている.私は叙勲には余り縁がないと思っていた.私自身が際立った研究業績をあげたわけでもなく国のために特に貢献した事はなかったからである.私の叙勲の理由をあえてあげるのならば,優れた若い人を世の中に送り出した事ではないかと思う.
自治医大が開学したのが1972年であったが,中尾先生は教授人選の多くを私に任されたので私は良い人を見つける様私なりに最大の努力をした.おかけで自治医大は後発の新設医大であったにも拘わらず優秀な教授陣を集める事が出来たと自負している.
私は第3内科教授退任後,国立病院医療センターを経て自治医大に移り1996年から2012年までの16年間学長を務めた.1996年にはすでに開学初期の卒業生は9年間の義務年限を終えて,へき地医療の第一線で活躍していた.その活躍は私が在任した16年間に一層顕著となり,卒業生の活躍がしばしば話題となった.
今回の叙勲の最大の理由は東大第3内科,自治医大で私が教育の一端を担った若い人達の活躍につきると思う.恩師の中尾先生,同僚の先生方に心からの感謝の言葉を捧げたい.
高久先生を囲んで