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第29回第14回 へき地・地域医療学会を開催

地域医療の再定義 ~へき地から学ぶ地域医療~

6 月26 日(土)、「地域医療の再定義 ~へき地から学ぶ地域医療~」と題し、第14 回へき地・地域医療学会(以下、「学会」という。)を開催しました。学会の第14回目として、当初、2020年6月の開催を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で開催を見送り、この度の開催となりました。学会は今回から、地域医療振興協会(以下、「協会」という。)地方支部が企画主体となり、地域の特色を活かした会を企画することとなりました。
今回は九州・沖縄地方支部が主幹となり、学会の大会長は、福岡県支部長・飯塚市立病院管理者の武冨 章先生が務め、学会テーマを「地域医療の再定義~へき地から学ぶ地域医療~」とし、会長講演、招聘講演、シンポジウムといったプログラムと併せて、九州・沖縄の魅力を身近に感じることができるような企画も設けました。
学会当日は特設サイトを設け、Zoomウエビナー(オンライン開催)を使ってLIVE配信を行い、全国から医師、医学生を含む268 名にご参加いただきました。

開催名称 第14回へき地・地域医療学会 「地域医療の再定義 ~へき地から学ぶ地域医療~」
開催日 2021年6月26日(土)10:00 ~ 17:00
開催内容 福岡、大分 並びに 東京 を拠点としたオンライン形式による開催

学会特設サイトの画像

タイムテーブル

10:00 ~ 10:05 開会宣言
10:05 ~ 10:40 大会長講演
『ただ今、地域包括ケアシステム構築中』

飯塚市立病院 管理者  武冨 章

座長 地域医療振興協会 副理事長 沼田 裕一

10:50 ~ 11:30 招聘講演
『自治体病院の完全民営化から15年 社会医療法人関愛会の歩み』

社会医療法人関愛会 会長  長松 宜哉

12:00 ~ 13:30 髙久賞候補演題発表
自治医科大学卒業医師による義務年限中における
「私の地域医療」をテーマにした演題発表
(最優秀演題を髙久賞(最優秀へき地医療功労者賞)として夕刻に表彰

表彰者 地域医療振興協会 会長  髙久 史麿

13:40 ~ 15:10 一般演題
『地域医療に関する「研究報告」「実践報告」「症例報告」等をテーマとした演題発表』
15:20 ~ 17:20 地域医療振興協会理事長挨拶
メインシンポジウム
『地域医療の再定義 ~へき地から学ぶ地域医療~』

座長 大会長 武冨 章、大分県支部長 別府 幹庸

シンポジスト(発表順)
  • 鹿児島県立大島病院
    臨床研修センター長・総合内科部長 森田 喜紀
  • 宮崎大学医学部
    地域医療・総合診療医学講座 教授  吉村 学
  • 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
    地域医療人材育成講座 教授  佐藤 勝
  • 社会医療法人関愛会 理事長  増永 義則
17:20 ~ 18:00 表彰式
  • へき地医療功労者表彰
  • 髙久賞(最優秀へき地医療功労者賞)表彰、受賞記念演題発表
  • 写真コンテスト表彰
閉会宣言

学会最初のプログラムとして、武冨 章 大会長から「ただ今、地域包括ケアシステム構築中」と題した講演の後、続いて招聘講演として、社会医療法人関愛会 長松 宜哉 会長 から、町営病院の完全民営化までの苦難の道のりについてお話を伺いました。

武冨 章の画像

大会長 武冨 章

山田 隆司の画像

開会 山田 隆司

沼田 裕一の画像

大会長講演 座長 沼田 裕一

長松 宜哉 氏の画像

招聘講演 長松 宜哉 氏

講演時のオンライン画面

午後は、今年で3回目となる「髙久賞候補演題発表」から始まりました。髙久賞とは、自治医科大学卒後の義務年限期間終了(予定者を含む)の医師を対象として、「私の地域医療」をテーマに地域での医療活動や業績を発表いただき、最も優秀な発表者に「髙久賞(最優秀へき地医療功労者賞)」を授与するものです。
今年は12名の先生方から応募をいただき、学会参加者の皆様による優秀演題へのオンライン投票と審査員による事前審査の結果、熊本県球磨郡公立多良木病院 才津 旭弘 先生 が受賞されました。

地域医療振興協会「髙久史磨」の画像

髙久賞受賞「才津旭広」の画像

髙久賞受賞の才津 旭広 氏

次のプログラム「一般演題」では、鹿児島県支部長 重田 浩一朗 先生と前佐賀県支部長 笠原 健太郎 先生 の両座長の進行により、12名の先生方から各地域で取り組まれた症例や活動の報告をいただきました。

続いて、学会のメインシンポジウム「地域医療の再定義~へき地から学ぶ地域医療~」を、武冨 章 大会長と大分県支部長 別府 幹庸 先生の両座長にて行いました。

  • 地域医療の現場における“新米・プレイングマネージャー”の役割と展望
    ~COVID-19 前後で激変した環境と新たな展開~
    鹿児島県立大島病院 臨床研修センター長・総合内科部長 森田 喜紀 先生
  • 地域全体で医師をタマゴから育てるには?
    宮崎大学医学部地域医療・総合診療医学講座教授 吉村 学 先生
  • 地域医療における「ヒト」の育成-地域全体で熱く、そしてあたたかく育てる-
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科地域医療人材育成講座教授 佐藤 勝 先生
  • 地域医療は地域包括ケアへ進化する
    社会医療法人関愛会理事長 増永 義則 先生

4名のシンポジストの発表後の全体討論では、参加者からZoomのコメント機能を通して質問等が多く寄せられました。

森田 喜紀 氏の画像

森田 喜紀 氏

吉村 学 氏の画像

吉村 学 氏

佐藤 勝 氏の画像

佐藤 勝 氏

增永 義則 氏の画像

增永 義則 氏

シンポジウムの様子の画像

夕刻の表彰式は、日光市民病院管理者 杉田 義博 先生 の総合司会により進行。自治医科大学義務年限終了(予定者を含む)の13名の先生方のへき地・地域医療に対する貢献を称え「へき地医療功労者表彰」を行いました。また、学会特設サイトでのオンライン投票により開催した「九州・沖縄へき地写真コンテスト」の発表が行われ、各賞受賞の皆様には副賞として九州・沖縄の特産物が贈られ、和やかな雰囲気の中、学会は閉会となりました。

へき地医療功労者表彰の画像

今回の学会はオンラインでの開催という初の試みではございましたが、参加に係るアクセスも良かったとのお声もいただき、多くの皆様のご参加により盛況のうちに幕を閉じることができました。次回開催時には状況も落ち着き、皆様に参集いただける学会が開催ができるよう願っております。

バックナンバー

  1. 第32回 第17回 へき地・地域医療学会を開催
  2. 第31回 第16回 へき地・地域医療学会を開催
  3. 第30回 第15回 へき地・地域医療学会を開催
  4. 第29回 第14回 へき地・地域医療学会を開催
  5. 第28回 台東区立台東病院・老人保健施設千束のヘルシーローソンプロジェクト