地域医療振興協会の研修事業がスタートしたのが2005年。この間、ジュニアレジデント累計166名、シニアレジデント累計151名を輩出してきましたが、協会の基幹型研修病院も増え、地域医療型プログラムの他に、各科専門プログラムも多数できたことから、「臨床研修センター」と組織を改め、スタートを切りました。
地域医療型後期研修プログラム「地域医療のススメ」についても、日本プライマリケア連合学会の家庭医療認定医や国の臨床研修制度の変化にあわせて改訂を行いました。
地域医療のススメ2011では、英国家庭医療学会(Royal College of General Practice:RCGP)のアウトカムを参考にして、1.プライマリケアマネージメント 2.人間中心のケア 3.特定の問題解決スキル 4.包括的なアプローチ 5.地域志向性 6.全人的アプローチの6項目と、「文脈を踏まえること」、「態度面のこと」、「科学的な側面」の3つを大事にすることを、研修目標としています。
現在、JADECOM内外を問わず、日本の中で「地域医療研修のメッカ」と評判の高い、揖斐郡北西部地域医療センター吉村学先生の研修をフューチャーし、岐阜の地に吉村先生とともに働き、学ぶ指導医を集め、さらに地域医療研修を充実させて行こうという構想があります。
研修・教育に興味がある人にとっては、地域医療にさらに磨きをかけて、ブラッシュアップするチャンスですよ!
臨床研修センター長 山田隆司