へき地・離島画像支援センター

当協会では、運営施設の東京北医療センターが読影施設となり遠隔画像診断を行っています。

遠隔画像診断とは、依頼元の医療機関で撮影されたCTやMRIなどの画像情報を、ネットワークを活用して電送し、離れた場所にいる専門医が診断を行うことです。

CTやMRIなどの医療検査機器による画像診断は、多くの疾患の診断に不可欠な方法とされ、全国各地の医療機関にめざましいスピードで機器の導入が進んでいます。

しかし、全国的に医師の偏在による医師不足が深刻になっており、へき地においてはその確保、特に放射線科専門医については非常に厳しい現状となっています。

そこで、これらの問題を解決に導く方法として考えられたのが、ネットワークを活用した遠隔画像診断です。

へき地・離島画像支援センターの活動

平成27年4月1日現在、常勤医師5名(関連施設含む)、非常勤医師22名の体制で、CTやMRIなどの画像診断支援を行っています。

いずれの医師も放射線診断専門医の資格を有しており、常勤医師に関しては、血管造影・IVR指導医の資格、乳癌検診マンモグラフィ読影の資格も有しております。

なお、これまでの遠隔画像診断実績は以下の通りです。

IVRとは

年度 支援施設数 読影件数
病院 診療所・複合施設
平成17年度 3施設 1施設 4施設 129件
平成18年度 6施設 3施設 9施設 4,734件
平成19年度 7施設 4施設 11施設 7,499件
平成20年度 10施設 4施設 14施設 10,804件
平成21年度 14施設 5施設 19施設 18,671件
平成22年度 15施設 4施設 19施設 23,107件
平成23年度 15施設 6施設 21施設 20,611件
平成24年度 16施設 6施設 22施設 23,630件
平成25年度 18施設 7施設 25施設 29,527件
平成26年度 19施設 8施設 27施設 35,939件
平成27年度 17施設 7施設 24施設 40,446件

◆IVRとは

Interventional Radiology (IVR)とは、画像(X線透視、超音波、CT、MRIなど)を用いて体内を穿刺したり、体内にカテーテルという細い管を挿入したりして行う治療行為です。
外科的手技に比べて身体にあたえる負担が少なく、画像で確認しながら治療を行うことで病気の場所だけを正確に治療することが可能となります。
IVR治療は現在出血時における救命などの急性期病変に対する治療から、末期がん患者に対する緩和ケアまで、幅広い分野で行われています。

へき地・離島画像支援センターでは、契約施設の画像診断を行うことだけではなく、契約施設での要請に基づいて、各地にIVR専門医が赴いてIVR治療を行っています。また、IVR手技の適応があるかについてのコンサルテーションも受け付けています。

【胆嚢動脈仮性瘤に対する動脈塞栓術】


胆嚢動脈仮性瘤に対する動脈塞栓術

【転移性肝腫瘍による下大静脈狭窄に対するステント留置術】


転移性肝腫瘍による下大静脈狭窄に対するステント留置術

◆IVR支援実績数


年度 支援件数
平成21年度 6件
平成22年度 9件
平成23年度 9件
平成24年度 12件
平成25年度 32件
平成26年度 32件
平成27年度 38件

◆主なIVR支援実績


  • 肝細胞癌に対するTACE
  • 転移性肝腫瘍に対する動注化学療法
  • 転移性肝腫瘍による下大静脈閉塞に対する下大静脈ステント留置術
  • 胃静脈瘤に対するBRTO
  • 消化管出血に対する動脈塞栓術 (結腸憩室出血,十二指腸潰瘍,胆嚢炎の胆嚢動脈仮性瘤,後膵炎後の仮性瘤,膵頭十二指腸切除術後の仮性瘤からの出血など)
  • 内臓動脈瘤に対するコイル塞栓術(脾動脈瘤,下膵十二指腸動脈瘤,気管支動脈瘤など)
  • 腫瘍による出血に対する動脈塞栓術(S状結腸癌膀胱浸潤,脾腫瘍など)
  • Segmental Arterial Mediolysisに伴った出血に対する動脈塞栓術
  • 外傷による出血に対する動脈塞栓術・・・骨盤骨折,脾損傷,上臀動脈仮性瘤など
  • NOMIに対する塩酸パパベリン動注療法
  • 遺残胎盤に対する子宮動脈塞栓術
  • 喀血に対する気管支動脈塞栓術
  • 閉塞性動脈硬化症に対するステント留置術
  • 膿瘍に対するドレナージ術
  • 画像ガイド下での生検術
  • 画像ガイド下でのカテーテル留置術

これらの支援は、日本IVR学会認定IVR専門医である医師によって施行されています。