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病理診断科

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診療科概要

病理診断科の業務は、(1) 組織診断、(2) 細胞診、(3) 病理解剖、以上の三本柱で構成されています。腫瘍性疾患ではWHO腫瘍組織型分類や癌取扱規約における組織型の細分化が進み、病理診断の重要性が増しています。また非腫瘍性疾患においてもその確定診断の過程で、病理検査に対して詳細な検索がこれまで以上に求められるようになっています。さらに予防医学の観点からも病理検査の重要性が問われており、当科ではそれらへの対応を様々な視点に立ち、行っています。

当科の特徴

  • 組織診断:生検および手術で採取された検体について診断を行っています。また過去の症例に関して系統的に保管し既往との対比が迅速に行える環境を保つことにより、より迅速かつ正確な診断を提供しています。また病理組織診断の中で重要な項目の一つに術中迅速組織診断が挙げられます。これは手術中の切除断端評価、転移の有無、病変の性状判定などを凍結組織を用いて術中に診断するもので、術式決定の上で極めて重要な検査となっています。検体が病理診断科に提出されてから10~20分で直接術者に報告がなされます。
  • 細胞診:主に病変のスクリーニングや診断を行う上で、低侵襲で行える検査法として重要な役割を担っており、検診においてその力を発揮します。子宮、呼吸器、泌尿器、乳腺、甲状腺、体腔液など様々な領域からの検体が提出されています。それらの検体で作製した標本を細胞検査士が判定し、細胞診専門医の資格を有する病理医が確認して報告します。
  • 病理解剖:亡くなった患者さんの診断や病態の解明のために、ご遺族の了解を得て行います。診療の質の評価を行う上で重要な医行為と位置づけられている病理解剖は、初期臨床研修医や各領域の専攻医にとって、CPC(臨床病理検討会)などを通じて病態をより深く理解する貴重な機会となっています。

主な対象疾患・診療内容

院内で取り扱う全領域の疾患が対象です。

診療実績

年間件数(10年間平均)
組織診:2720件(うち術中迅速:101件)
細胞診:3475件
病理解剖:11件

スタッフ紹介

竹川 義則

診療部長

竹川 義則

専門分野 病理組織診断・細胞診
資格

 医学博士

日本病理学会病理専門医・指導医

日本臨床細胞学会細胞診専門医・指導医

日本臨床検査医学会臨床検査管理医

死体解剖資格

日本病理学会学術評議員

臨床研修指導医