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ヘルスレポート

薬の飲み方で最も大切なのは、決められた量と回数を守ることです。

2011.10.01



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薬の飲み方
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薬の飲み方で最も大切なのは、決められた量と回数を守ることです。
薬は少なすぎると効かず、多すぎると中毒を起こしたりします。ちょうどよく効く量(薬用量)が決められています。一度のんだ薬は、体の中に吸収され、やがて体の外へ排泄されていきます。この吸収と排泄が、薬の服用時間に関係しているのです。また、3度の食事と関連付けているのは、のみ忘れを防ぐという目的もあります。

服用時間
●食前:食事をする30位分前にのむ
薬は主に胃で溶けますが、胃の中に食物が入っていると吸収が悪くなる場合、食事時に効かせたい場合などに指示されます。

●食後:食事の後30分位の間にのむ
胃の中に食物が入っているので、消化管への刺激を和らげます。

●食間:食事と食事の間、食事をしてから2時間後にのむ
食事よって効果に影響を受けやすい薬など

●就寝前:寝るおよそ30分位前にのむ
薬の効果が現れる時間を考えると、この頃に服用するのがよい場合があります。薬が胃に到達するまである程度時間がかかります。のんだ後10分位は横にならないようにします。

●頓服薬:必要に応じてのむ
服用する時間は決まっていません。また、症状がなくなれば服用する必要はありません。痛み止めや熱さましののみ薬には、胃に負担がかかるものがありますのでなるべく空腹時を避けてのむようにします。

<<薬をのみ忘れたとき>>
のみ忘れに気づいた場合、それほど時間が経っていなければすぐに1回分を服用します。決して次の服用時間に2回分をのまないでください。ただし、薬によってのんではいけない場合がありますので、あらかじめ対処法を確認しておきましょう。


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くすりの飲み方(小児科編)
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●飲ませ方
乳児:ミルクを飲ませる前(空腹時)に飲ませましょう。ミルクを飲んだ後では、満腹になって飲まなかったり、ミルクといっしょに吐いてしまうこともあります。薬局では、「食前」と指導しています。
幼児:食事をして30分位後に飲ませましょう。薬局では、「食後」と指導していますが、満腹になって飲まなかったりする時は「食前」に飲ませてください。

●水くすりの場合?!
1回に飲ませる量は、容器の目盛りで指示しています。
直接、容器から飲ませないで、1回分をカップ等に移して飲ませてください。
飲ませる前に、軽く“あわ”が立たない程度に振ってください。

●坐薬の使い方
このくすりは、肛門内に入れて使用します。決して飲ませたり口の中に入れたりしないでください。
解熱剤の場合、通常38〜38.5℃以上の時(その時の子供の症状に応じて)に使います。次に使う時は、4〜5時間あけて使いましょう。
坐薬を入れる時は、予め室温に置いておくか肛門にしばらくあてておくと入れやすくなります。

●“くすりぎらい”のこどもに・・・
少量の水でくすりを練り、口中の上あごや頬に塗ってから飲ませてみましょう。
くすりをこどもが好きな物に混ぜて与える事もよいでしょう。例えばジュース、水あめ、はちみつ(1歳未満の乳児には与えないで!!、)ヨーグルト等
※但し、混ぜたくすりを全部飲ませるために、少量に混ぜてください。

●母親への注意!!
くすりをミルクの中に入れて飲ませるのは、ミルクの味が変わりミルク嫌いの原因になったり、ミルクの飲み残しでくすりの必要量が飲めないことがあります。
兄弟で見かけ上、同じようなくすりをもらってもくすりの種類とか量が違っていますので気をつけてください。
坐薬は、体温(平熱以上)で溶けるようになっています。そのため、あぶらのような排泄物が出てきますが心配いりません。
坐薬を入れた後、10分以内に排便をし坐薬の原形が残っている時は、もう1本新しい坐薬を入れてください。10分を超えて排便をした時は、大体吸収されているのが普通ですが、詳しくは医師または薬剤師に相談してください。
くすりの保存期間について(飲み残した場合)
・こなくすり:2〜3ヶ月くらい
・坐薬:6ヶ月くらい
・水くすり:その都度、捨ててください
※ 但し、直射日光を避け涼しい所に保管してください
※ 夏は、特に冷蔵庫内に入れて置くと良いでしょう。