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[2008.06.01]   お知らせ

医療センター便り(6月号)


食中毒に気をつけましょう!!
宮崎友美(管理栄養士)

 これから梅雨の時期がやってきます。ジメジメ、蒸し蒸しと不快に感じることが多い季節です。この時期に多いのが食中毒です。みなさんは食中毒についてどのくらいご存知ですか?食中毒というとレストランや旅館などでの食事が原因でと思われがちですが、毎日食べている家庭の食事でも当然発生しますし、発生する危険が沢山潜んでいます。

 食中毒とは、飲食物に含まれている細菌や自然毒(ふぐ、キノコなど)、化学物質(水銀、農薬など)を摂取することによって起こる急性胃腸炎などを起こす病気を総称して言います。これは食品に付着した細菌、またはその毒素を食品と共に摂取したときに起こる病気です。

 食中毒を起こさない為にも、家庭でできる食中毒の予防法6つのポイントをあげてみたいと思います。ご家庭の食事作りをチェックしてみましょう!

1.食品の購入・・できるだけ新鮮なものを購入しましょう。消費期限などを必ず確認して購入しましょう。生鮮食品購入後は寄り道をせず家に帰り、すぐに冷蔵、冷凍をするようにしましょう。

2.家庭での保存・・冷蔵庫や冷凍庫の詰め込みすぎに注意しましょう。めやすは7割程度がよいでしょう。また冷蔵、冷凍することで細菌は増殖をゆるやかに停止していきますが、死ぬわけではありません。冷蔵庫にいれたから大丈夫ではなく、早めに使うようにしましょう。

3.下準備・・必ず最初に手を洗いましょう。また生の魚・肉・卵を触ったあとも必ず手洗いをしましょう。まな板や包丁などの器具も同様に、生のものを切ったあとにはしっかり洗剤で洗いましょう。洗ってから熱湯をかけるとなお効果的です。台拭きやふきん、たわしやスポンジなどにも細菌が潜んでいます。漂白剤に一晩つけ込むと消毒効果があります。

4.調理・・充分に加熱しましょう。加熱を充分に行うことでもし細菌がいたとしても殺すことができます。料理を途中でやめてそのまま室温に放置すると細菌が付いたり、増えたりします。料理を途中でやめて放置したり、出来上がったものを鍋に入れたまま長時間常温に放置するのはやめましょう。

5.食事・・食べる前には手を洗いましょう。室温に出しっぱなしにしておくと細菌が増えてしまいます。食べ終わったら速やかに冷蔵庫に片付けるましょう。(ただし温かい料理は冷めてから)

6.残った食品・・残った食品は時間がたち過ぎたら思い切って捨てましょう。温めなおすときも必ず充分に加熱しましょう。ちょっとでも怪しいと感じたら口にせず捨てましょう。

これらのポイントに注意し家庭から食中毒がでないようにしましょう。食中毒は身近で起こりえるということを認識して、しっかり予防していきましょう。