メッセージ

地域医療振興協会会長および理事長からのご挨拶です。

「へき地医療の担い手として」

公益社団法人地域医療振興協会 会長 髙久史麿

自治医科大学はへき地の医療に従事する医師を養成するために昭和47年に創設された医科大学で、卒業生は、初期研修の2年間を含めた9年の間、出身都道府県が指定する地域で医療に従事することが義務づけられていることは周知の通りであります。自治医科大学は開学以来、多くの卒業生を各都道府県に送り出してきました。卒業生は9年間の義務年限を終えた後も出身都道府県に留まることが多く、へき地等での地域医療に従事していますが、なお医師不足に悩むへき地を数多く抱えている都道府県が少なくありません。

公益社団法人地域医療振興協会は、自治医科大学の卒業生が中心になって昭和61年5月に設立された公益社団法人ですが、その主要な目的は、わが国におけるへき地医療の充実であります。協会は、設立以来順調に発展し、全国各地に病院や診療所の直営ならびに管理委託による運営を行っております。これらの施設はすべて自治医科大学の卒業生ならびに協会の趣旨に賛同する他の医科大学の卒業生によって運営され、関係する市町村や、住民の方々から高く評価されています。自治医科大学は地域医療振興協会と一体となって、わが国のへき地医療を支える努力を行ってきました。

地域医療振興協会が今後ますます発展し、そのことによってわが国のへき地医療が一層充実するよう、関係各位のご支援、ご鞭撻をよろしくお願いいたします。

「地域医療の諸問題の解決に向けて」

公益社団法人地域医療振興協会 理事長 吉新通康

「わが国の地域医療の確保と質の向上」を目的として地域医療振興協会が誕生してから、わが国の医療を取り巻く環境は急速に変化し、今日では地方、都市ともに医師不足が重大な社会問題となっております。

特に医師や医療施設などの医療資源は大都市や地方の都市に集中しており、山間、離島といったいわゆる「へき地」では医師不足はさらに深刻な問題となり、日常の医療を担う医師にも恵まれない地域が依然多数存在するのが現状です。

私たちは、へき地医療を体験して、是非ともへき地医療の諸問題を解決し、へき地医療の確保と質の向上を目指す組織が必要であると痛感してまいりました。公益社団法人地域医療振興協会は、このような声に応えて、へき地医療に実績のある医師を会員として1986年に誕生したへき地医療のための団体です。無料職業紹介事業を通しての医師の斡旋、へき地等における医療施設の運営や代診医の派遣、自治体の保健医療福祉計画の立案、へき地を担う「総合医」の養成、医学生のへき地医療体験の支援、『月刊地域医学』の発刊など、へき地医療に関する事業を総合的に展開しています。医療過疎の問題を抱える地域は多く、内容も複雑で幅広く、解決困難なものばかりですが、地域医療に豊富な経験を持つ会員一人ひとりが積極的に参加、団結すれば必ずや解決できるものと信じております。

本協会の運営にあたりまして、日頃ご指導、ご協力いただいております総務省、厚生労働省、各都道府県、自治医科大学をはじめ関係各位に感謝申し上げますとともに、今後より一層のご支援、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。