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最新情報(トピックス)

[2008.12.01]   お知らせ

医療センター便り(12月号)


ノロウィルスと下痢おう吐症
橋爪洋明(医師)

 六合村のみなさん、こんにちは。六合村診療所の橋爪洋明です。今月号は冬季に流行する下痢おう吐症とその原因の代表格であるノロウィルスについて触れます。
 ノロウィルスは手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖し、おう吐、下痢、腹痛などを起こします。このようなノロウィルスによる下痢おう吐症は、一年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。健康な方は軽症で回復しますが、お子さんやお年寄りが感染した場合には重症化することもあり、ときに吐ぶつを誤って気道に詰まらせ、不幸にも亡くなられるケースもあります。ノロウィルスには現在までのところワクチン(予防接種)はなく、また、治療は症状に応じた対症療法に限られます。特に、体力の弱い乳幼児、ご高齢者は、脱水症状を起こしたり、体力を消耗したりしないように、水分と栄養の補給を充分に行う必要があります。脱水症状がひどい場合には病院で輸液(点滴)を行います。ということで、この病気は予防が最も大事と言えます。この冬、皆様の周りの方々と一緒に、次の予防対策を徹底していきましょう。@食事の前やトイレの後などには、必ず手を洗いましょう。A下痢やおう吐等の症状がある方は、食品を直接取り扱う家事・作業をしないようにしましょう。B加熱が必要な食品は中心部までしっかり加熱して食べ、使用した調理器具・食器はしっかりと洗いましょう。
 今回はノロウィルスと下痢嘔吐症について触れました。みなさんの暮らしに少しでもお役立て頂けたら幸いです。最後に、当センターからのお知らせです。先月11月より赤岩・保健センターでの出張診療(巡回診療)をこれまでの月1回から月2回に増やしました。赤岩も含めて、全ての出張診療は定期受診だけでなく、体調不良や風邪、健康面・健診結果や家族の往診等のご相談などでも構いません。また、他地域の方が利用されることも全く問題ありません。いつでもお気軽にご利用下さい。それでは、みなさん。良いお年をお迎え下さい。そろそろ私はスキーの準備を進めて参りますo(^^)o