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最新情報(トピックス)

[2008.07.01]   お知らせ

医療センター便り(7月号)


医療センターの役割
橋爪 洋明(医師)

 六合村の皆さん、こんにちは。六合温泉医療センターの橋爪洋明です。先日、長女と長男が通う六合こども園の遠足に参加させて頂きました。当日はしばらくぶりの晴天で、とても清々しく気持ちのよい天気でした。子供たちと先生方、そしてご父兄の皆様と大変楽しい一時を過ごさせて頂きました。どうもありがとうございました。毎回同じ台詞になってしまうかもしれませんが、このような経験が出来るのも六合村に赴任出来たからこそとしみじみと感じ、感謝している次第です。
 さて、皆さんも既にご存知のことと思いますが、この4月より六合温泉医療センターは医師二人体制になり、また常勤の専任薬剤師も赴任され、これまで以上に住民の皆様に適切な医療・福祉をご提供出来る体制が整いました。思えば私が赴任してからの2年間、住民の皆様が本来、“村の”診療所に期待されるだろう機能・役割とはほど遠いものではなかったでしょうか?もちろん診療所である以上、“たかが”診療所という観点もある意味では大変重要な見方ではあると思いますが、やはり“されど”診療所であります。本来あるべき診療所とは、例えばご自身の身体についての心配事、親御さんやお子さんの体調の変化、思わぬケガ、あるいは検診・健診の結果のことについて・・などなど挙げれば切りがないこれらのことについて、何の気兼ねなく相談できる場所であろうと私は思います。しかし、昨年度までを振り返ってみますと、私には診療所の医師としての役割の他、出張診療所の医師としての役割、介護老人保健施設つつじ荘の管理者としての役割、人間ドックの管理者としての役割、学校医としての役割、予防接種・健診等の保健予防活動の役割、などなど大変多くの役割と責任がありました。いずれも眼前の業務をこなすことに精一杯で、住民・利用者の皆様に十分ご満足頂ける内容ではなかったと思います。本来、診療所が任されるべき役割・責任とは到底そぐわない稚拙な内容であったと感じています。おそらく住民の皆さんにはその点が伝わるでしょうし、十分な対応がなされない状況に不満を感じられた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。これらの点におきまして、この場をお借りし、率直にお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。また、手前味噌になってしまうかもしれませんが、診療所長の立場からこの2年間のセンターを振り返りますと、センター職員においても、患者さんやご利用者の方々のご要望を前に、これらに十分に応えることが出来ないもどかしさを感じながら、ある意味では肩身の狭い思いをする場面が多かったのではないかと思います。センター職員の多くが六合村民であり、その胸中は複雑であったでしょうし、それでも日々の業務に真剣に必死に取り組まれてきたことに感謝申し上げたく思います。先に触れましたように今年度に入り、これまで以上に住民の皆様に適切な医療・福祉をご提供出来る体制がようやく整いました。具体的な内容として午後の外来診療、往診・訪問診療、訪問看護、訪問薬剤指導、訪問栄養指導、そして訪問リハビリテーションの実施を挙げさせて頂きます。全て受け入れることは困難かもしれませんが、センターに通うことが出来ずに困られている方がいらっしゃれば、まずはご相談下さい。きっと解決策が見出せるはずです。紙面が足りません。次回は“訪問”の他に、センターの役割について更に掘り下げていこうと思います。